NFTやデジタルで広がる可能性と新たなART市場。 クリエイターが活躍できる新たなフィールドとは。
自らの感性や知性、経験などから生み出される独自の価値観を、身につけたスキルによって作品という目に見える形にして世に問うクリエイター。NFTやデジタルで広がる可能性と新たなアート市場において、クリエイターが活躍できる新しいスタイルとはどんなものでしょうか。 今回は、プロとして活躍している日本のクリエイターの置かれている状況。また、 日々様々なデジタルのサービスが生み出されていく中、クリエイターを取り巻く状況はどのように変化しているのかをご紹介します。
コロナ禍で大きく変化した創作活動を取り巻く環境
創作以外にも収入の道が必要
コロナ禍は、私たちの生活をはじめ、多くの業界に様々な影響を与え続けていますが、クリエイターの活動や生活にも少なからぬ影響をもたらしています。
従来からクリエイターが作品の販路と主に利用してきたのは、ギャラリーなどで行う個展や共同の作品展です。作品展は作品の発表の場であるとともに、来場者へ作品をアピールし購入へとつなげる大切な場でした。
しかし、コロナ禍で作品展の開催がままならず、多くのクリエイターが作品の発表・販売の機会が減ってきています。現状においては、収入につながる将来への展望が描きにくい状況に陥っていると言えるでしょう。
ところで、みなさんはアート作品の価格はどのようにして決まるのかご存知でしょうか? 例えば絵画であれば日本独自のシステムが存在します。号数とよばれるサイズを基準に、それぞれの画家の評価額があり、1号あたりの価格である号単価とサイズ(号)をかけ合わせたものが絵画の値段になります。例えば10号(人物)は約53×45.5cmの大きさとなり、号単価が2万円ならば20万円が絵画の価格になるといった具合です。そのうえ、作品が売れたとしてもお金のすべてが画家の手に渡るわけではなく、場所を提供しているギャラリーや百貨店の取り分があり、最終的に画家の手元に渡るのは一般的に作品価格の3割といわれています。個展を開催する機会が減少している昨今、作品の枚数を販売しないと生活が苦しいクリエイターにとっては、とても厳しい状況と言えるのかもしれません。
ART業界の未来へ!
クリエイターの進むべき明るい道
一方で、現状のアート業界の動向を、より視野を広げて眺めてみると、そこには明るいニュースも多くあります。
近年、リモートによるコミュニケーションが一般的になり、リモートに適したツールの普及や新しいコミュニケーションサービスの提供など、デジタル化の恩恵で生活の様々な部分に進歩が見られるのも事実です。そしてこの波は、クリエイター業界にも及んでいます。
例えばSNSでクリエイター自らが情報を発信し、ユーザーに対して直接購入を促す活発な動きを見せています。ただ単に作品をSNS上にアップするだけでなく、Zoomなどテレビ会議システムを駆使して、幅広い層に作品をアピールするなど、クリエイター自身が工夫しながら作品の販売につなげる取り組みを行なっているようです。また2010年代以降、オンライン販売の売上は概ね右肩上がりを続けている状況で、ここ数年でアートに特化したECサービスも顕著に伸びています。ただし、世界の美術品総売上にオンライン販売が占める割合は10%未満とまだまだ少ないのが現状です。ですが、これは言い換えればオンライン販売が将来的に大きな伸びしろを持っているとも考えられるのです。
またその一方でブロックチェーンの技術を取り込んだ「NFTアート」の売買が活発に行われている動きも見逃せません。NFTが誕生したことで真贋を判定できるため、デジタルアートの信頼性を高めることに成功。さらには、NFTの売買で発生する手数料の一部を還元することで、クリエイターが収益を継続的に得られるとあって、世界のアート市場でも大きな注目を集めています。
ARTWORKS.galleryは、クリエイターの活躍の場を広げ
ポストコロナの時代のART業界を切り開いていきます
世界のアート市場からすれば、ポテンシャルが高いといえる日本のアート市場。売買が活発に行われているこれからのアート市場はデジタルやオンラインがキーワードとなり、それを通じてよりアートが暮らしの身近な存在となれば、一気に成長を加速するでしょう。また、次世代通信5Gをはじめデジタルインフラが進化したことを背景に、アートにも新しい流れが生まれています。NFTをはじめ、AR、VRを活用したメタバースやバーチャルギャラリー、デジタルアートフレームなど、アート業界全体としてこのような取り組みが増えていくはずです。
クリエイターとユーザーがデジタルを軸に双方向でカジュアルに交流できるアートのプラットフォーム「ARTWORKS.gallery」は、多様性を認め合う時代に、多様性に満ちたアートが行き交う新しいマーケットを生み出していきます。
アート業界の新しいトレンドを捉えつつ、バーチャルギャラリーやデジタルアートフレームといった作品の表示や展示にも今後力を入れながら、クラウドファンディングのように作品を実際に制作する前段階で購入者を募るような機能、ユーザーの作品リクエストに応えるような機能など、多彩な独自の機能開発も行っていきます。自分がお気に入りのアート作品と様々な形で出合える、そんな選択肢を提示していきますので、ぜひご期待ください。