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厳選!8月のピックアップ作品

こんにちは。ARTWORKS.galleryです。

10月に入り、虫の鳴き声や、秋雨から日に日に秋が深まっているのを感じますね。

さて、今回はARTWORKS.galleryの公式Twitterで、8月にピックアップした、8作品をご紹介します。「芸術の秋」にじっくり味わいたい、ストーリーを感じさせる作品がそろっています。

あなたのお気に入りの作品が見つかる機会となれば嬉しいです。

また、作品紹介の他にも、SNSでは展覧会情報や国内外のNFTの動向など、今話題のニュースをピックアップしているほかアートに関する豆知識を紹介しています。ぜひ、公式アカウントも併せてご覧ください。

 

twitter: @ARTWORKS_Junni
instagram: artworks.gallery.junni

 

 

 

1.静寂な銀世界に一匹のキツネ

クリエイター:Roy Iwasaki
作品名:『Snowscapes -Hills-』

一面に広がる銀世界に木、雲、太陽、一匹のキツネ。まるで中心部にスポットライトが当たっているようにも見えますね。また、頂上に1本だけ立つ木や柵のモチーフを見てみると、手前の山と背後にあるもう一つの山が呼応しているようにも。太陽が照らす光は白から黒へと透き通るようなグラデーションを生み出しているようにもみえます。
シンプルなモチーフの構図も相まって静けさがありつつも、奥行きある構図と白黒のコントラストの美しいディティールが、よりドラマティックな雰囲気を放っているようにも感じます。

 

 

 

2.緑溢れる森と四角いお部屋が生み出すコントラスト

クリエイター:坪田 朋子
作品名:『Beautiful night』

 

緑溢れる中に四角いお部屋と少女。少女やそのお部屋に対して、異様に大きな木や葉っぱ…はて、どちらが大きくてどちらが小さいのでしょう。

ジャングルのように緑あふれる中にある立方体の部屋という構図からは、植物の有機的なモチーフと幾何学的でモダンな白い建物が、曲線と直線のコントラストを生み出しています。
また、どちらも現実に存在するモチーフですが、同時に存在することでどこか不思議な雰囲気を放っているようにも感じられ、作品への興味がそそられます。
緑に対して、少女が身にまとう赤いワンピースもアクセントになっていて可愛らしいですね。

 

 

 

3.点描から読みとるバイオリズム


クリエイター: Momo
作品名:A gathering

 

身近にあるつまようじを使用して点描技法で描いた作品は、繊細でありながら緻密かつ色彩豊かで、紺や黄緑といった無地の背景に様々な色彩のドットが折り重なっています。
作品をよくみてみると、ドットや背景のモチーフはある特定の形を成しているわけではなく円や曲線といった単純なデザインの繰り返し。一見、作品に描かれる要素はプリミティブな印象を感じつつも、一つのまとまりとなった時の一体感は、パワフルで躍動感があります。
また、Momoさんが「自身のバイオリズムと呼応する」と自身の作品を紹介しているように、個々のドットが集まっては離れ、単独となっては一つのまとまりとなることの繰り返しが、ある周期性をまとっているようにも感じ取れます。
作品のどこに焦点を当てるかで、見る際の印象が異なり、点描の動きから色々なアイディアが浮かぶ作品です。

 

 

 

4.感覚に委ねて書く偶然の美しさ

クリエイター:山田しおり
作品名:『変わりゆく象 Shape to go to the change #2』

 

揺らぎ流れる独特の運筆が印象的な作品です。淡墨と濃墨、太さと細さ、消え去る線と続く線という流れやリズムが静謐な白い空間の中でゆっくりと変化していく様子を楽しめます。
書道というと、文字という具象化されたものを想像しがちですが、山田さんの作品では、新たな書道の表現に出会わせてくれます。同時に、抽象的な表現を通して、感覚的に作品を見ることで見る人自身が想像を広げられることが魅力だと感じます。
また、筆を遊ばしたような自由な動きからは、意図して形作ったものというよりも、書き手が感覚のまま筆を置いていく様子が伝わってきます。偶然の美しさの背景には、筆を扱う術を知っているからこそ生み出せる心地よさが感じられる作品です。

 

 

 

 5.トイレットペーパーで奏でる可愛らしいオーケストラ

クリエイター:YUKO KIMOTO
作品名:『Orchestra』

 

トイレットペーパーをカラカラと回しているお子さんがオーケストラの指揮者のようで、その様子を描いた作品からは、お子さんを見守る温かな眼差しが伝わってきます。
ペーパーを押さえる金具がランダムに動き、音を鳴らす様子から想起される演奏隊はなんとも可愛らしく感じます。
また、ペーパーはぐるぐると楽器を取り囲んでていて、まるでリズムに乗って踊っているかのようにも見えますね。奏でる楽器はギターやアコーディオン、トロンボーンなど…たくさん使っているようで、賑やかな音楽が聞こえてきそうです。
白黒だけのモノトーンだからこそ、描かれるモチーフそのものの存在感が際立ち、ユーモアと愛くるしさに溢れた作品です。

 

 

 

6.なめらかでシンプルな文字から伝わる普遍的な「愛」



クリエイター:陣内雅文
作品名:『愛#001』

墨の滲みと擦れ、柔らかな曲線が、字の持つ温かさを感じさせ、『愛』という一文字に込められた真っ直ぐな想いが伝わってくる作品です。
陣内さんは、『愛』をテーマに、これまで様々な『愛』を書いていますが、こちらの作品は、墨の濃さや擦れ具合、筆の太さなどそれぞれの要素が程よい加減で、なめらかでシンプルなフォルムが美しい作品です。色々な愛し方がある中で、本来「愛」そのものが、単純で美しく、普遍的なものであることが伝わってくる、基本的なことに立ち戻らせてくれる作品です。

 

 

 

7.今にも飛んでいきそうな躍動的な「翼」

クリエイター:成田 眞澄
作品名:『翼』

「翼」を淡墨と墨で重ねて描いた作品です。
よくみてみると、墨で書いた「翼」がしっかりとした文字を成しているのに対して、淡墨の方は丸みを帯びており、墨で書いた「翼」を追いかける影のようにも見えます。
同じ文字でも、墨の濃さや書き方により異なることや、二つが合わさることでまたさらに新たな見方ができることも面白いですね。また、色墨で模様をつけた成田さんのオリジナリティも作品のスパイスになっています。
まるで翼を広げて空に伸びやかに飛んでいくような躍動感を感じられる作品です。

 

 

 

8.月夜に佇むエンパイア・ステート・ビル

クリエイター:田口真樹子
作品名:『Empire Moon』

闇夜に浮かぶエンパイア・ステート・ビルと上弦の月。 静けさの中に佇むエンパイア・ステート・ビルは堂々たる存在感があります。
当時流行したアールデコ様式を採用して建設されたこのビルは、窓がまるで格子模様のようで、頂上に向かうにつれて、その模様が若干異なる様子をみてとれるのも面白いですね。
下からのライティングは明暗のグラデーションを生み出し、どこか神秘的な雰囲気を放っているようにも感じます。
明暗の表現によりドラマティックに演出され、ニューヨークの摩天楼の中でも一際目立つビルと、上弦の月という、安定した構図からは凛とした雰囲気が伝わってきます。

 

 

 

いかがでしたか?

今回は、モノクロの作品を多くご紹介しましたが、どれも個性溢れる作品ばかりでしたね。線の太さや細さ、明暗表現、白と黒のバランス、それら全てがクリエイターごとに特徴があり、オリジナリティが輝く作品です。

また、色彩豊かな2作品は、色彩そのものの美しさを楽しめると同時に、モチーフや色彩の対比的表現や調和の魅力を感じられますね。

ARTWORKS.galleryは、このようなオリジナリティ溢れるプロのクリエイターの作品にデジタル上で出会えるオンラインギャラリーです。

今後もSNSで魅力ある作品を紹介していきますので、ぜひご期待ください。

 

twitter: @ARTWORKS_Junni
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