原画のクオリティを再現した高品質の複製画。ジークレー印刷とは?
お部屋にアート作品を飾ってみたいと思っても、価格が高くてなかなか手が出せない…と思う方も多いのではないでしょうか。
もし、そう思われたなら、クリエイターが描いた1点ものの原画作品をイメージしていませんか?
アート作品をお家に飾りたいけれど、手頃な値段でクオリティもしっかりとしたものが欲しいという時に「ジークレー印刷のアート作品を飾る」という方法があります。
ARTWORKS.galleryでは、このジークレー印刷を用いた高品質なアート作品と老舗メーカーが製造するインテリア性の高い国産の額縁をセットにしてご提供しています。
ジークレー印刷とは、原画を精密に再現できる印刷方法です。そのクオリティの高さから美術展で展示・販売されたり、図版、原画のポスター販売、エディションナンバーを付与した限定作品にも使用されており、ジークレー印刷のアート作品は「複製画」とも言えるのです。
今回は、ジークレー印刷とは何か、その特徴やメリットについてご紹介します。
ジークレー印刷はこれまでの印刷と何が違う?アート品質となる理由
ジークレー印刷の言葉の由来は、フランス語で「Giclée=色を吹き付ける」という意味で、「デジタル版画」とも呼ばれています。
版画とは、インクの転写・透写等によって複数枚の絵画を製作する技法、またはそれにより製作された絵画のことを指します。ジークレー印刷のデジタル版画も同様に、原画を高品質に再現し、美術的価値が認められています。
では美術的価値を持つジークレー印刷は、一般的なインクジェットプリンターやレーザープリンターでの印刷と比べ、どのような品質の違いがあるのでしょうか?
ジークレーが可能にする、幅広い色彩表現による原画の再現
家庭用インクジェットプリンターで印刷した際に、パソコン画面での表示とプリンターの出力結果で色味が違ったという経験をしたことはありませんか?
ジークレー印刷も印刷技術の一つではありますが、一般的に幅広く使用されているプリンターとは異なる印刷技術で、広色域に原画そのままの色合いを再現することができます。
一般的に普及しているインクジェットプリンターやレーザープリンターは混ぜれば混ぜるほど色が暗くなり、黒色に近づいていくという特徴の「色料の三原色」である「CMY(K)」のカラー構成で印刷をしています。
パソコン画面などのディスプレイでは、色を混ぜるほど明るくなり、白色に近づいていく、「光の三原色」の「RGB」のカラー構成で表示がされていますが、印刷のためにデータをCMY(K)カラーに変換することで、色彩に誤差が生まれます。そのためCMY(K)のデータで印刷をした際は、ディスプレイでの表示よりも彩度が低く、くすんだ仕上がりの印象となるのです。
一方、ジークレー印刷の場合は「RGB」を基に色が構成され、ディスプレイと同じRGBカラーの出力が可能であることから、印刷時にディスプレイの色表現に近い印刷が可能なので、一般に普及しているプリンターよりも再現度高く色を調整できます。
さらに、ジークレー印刷は専用の高精細プリンターで非常に粒子の細かい顔料インクを吹き付けて印刷するため、原画のもつ微妙な色合いや細かな質感をも再現可能です。
また、顔料インクは耐光性・耐⽔性・保存性に優れ、退色がしにくい特徴をもつ、紫外線に強い特徴があります。そのため、長期的に美しい状態で作品を飾ることが可能でその耐久年数は数十年以上とも言われています。
今後も増え続けるデジタルアートはもちろんのこと、原画を高解像度でスキャンした水彩や油彩などのアナログアートにも、作品そのままのクオリティで印刷が可能なのがジークレー印刷なのです。
複製画と一点物の原画、現代だからこそできる使い分け
原画作品は一点物としての希少価値があるからこそ手の届きにくい価格ということがあります。
そこで、美術的価値を持ち複製画ともいえる、ジークレー印刷のアート作品を、手の届きやすい価格で気軽にインテリアに取り入れ、楽しんでみるということをおすすめします。
原画と複製画とで自由に使い分けることのできる現代だからこそ、ぜひご自身に合うかたちでアートを暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。
また、ジークレー印刷はクリエイターの方にとってもメリットがあります。手に取りやすい複製画としての価格設定をすることで、幅広い人が作品を手にする機会をつくりだし、複製画を作品やご自身を知ってもらうためのPRのツールとして活用いただけます。ご自身の原画作品の希少価値はそのままに、複製画をより多くの人に楽しんでもらえる1つの手段としてぜひお役立てください。