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厳選!10月のピックアップ作品

こんにちは。ARTWORKS.galleryです。

12月に入り、今年もあとわずかとなりましたね。
昨年の12月よりオープンしたARTWORKS.galleryは、今年100名のクリエイターを迎え入れ、バーチャルギャラリーもスタートして様々な取り組みをした一年となりました。これからももっと多くのクリエイターに参加いただき、多くの方にアートの魅力をお伝えする場となるよう、努めて参ります!
今後も、月ごとに選りすぐりの作品をご紹介していきますので、乞うご期待ください!

さて、今回はARTWORKS.galleryの公式Twitterで、10月にピックアップした6作品をご紹介します。

あなたのお気に入りの作品が見つかる機会となれば嬉しいです。

また、作品紹介の他にも、SNSでは展覧会情報や国内外のNFTの動向など、今話題のニュースをピックアップしているほかアートに関する豆知識を紹介しています。ぜひ、公式アカウントも併せてご覧ください。

 

twitter:@ARTWORKS_Junni
instagram:artworks.gallery.junni

 

 

1.墨に滲みを活かした躍動的なクジラ

クリエイター:27wtc
作品名:『Whale 3』

 

墨の風合い・滲みを活かして描かれた27wtcさんのクジラ。勢いよくしぶきを上げながら水面へとジャンプする場面はリアルで迫力があり、クジラのスケールの大きさが伝わってきます。
作品は普段イメージする墨絵の静謐感とは少し異なった、躍動感という新たな一面がありますが、それは油煙墨・顔料・木炭を使用することで表現されています。
また、海の生き物をモノクロのトーンで描く作風はスタイリッシュである一方で、墨の味わいある色味が、白い部分と穏やかに馴染み合う様子がとても優しく、どこか落ち着きを感じます。同時に、墨で描いているので、背景にも濃淡が少なからずあり、その徐々に色味を変化させていく滲み具合がさらに時間をスローモードにさせているようにも感じられます。
物語の情景をゆっくりと表現する演出も魅力です。

 

 

 

2.万華鏡のように輝くポジティブな雨

クリエイター:山路絵子
作品名:『Kaleido-rain』

 

シトシトと降る雨や大泣きしたかのように降り続ける雨…。雨と言っても様々ですが、山路絵子さんが描く雨は、万華鏡のようにキラキラ表情を変える暖かな雨。
淡いピンク色の背景に対して雨が白色で描かれているので、まるで光が差し込んでいるように軽やかで明るい印象を感じます。また、光の反射によって表情が変わる雨をポジティブに捉え、水たまりの輝く様子を淡いピンクや水色で美しく描いた作品は、どこか静けさが残るものの、優しく暖かい雰囲気に包まれたような気持ちになります。
そんななか、幼い子供が傘を抱え、こちらに背を向け立ち、誰かを待っているようにも見えますね。きっと家族や大切な人を心を温めて待っているのではないでしょうか。そんな暖かい物語も感じ取れる作品です。

 

 

 

3.異世界に迷い込んだかのような幻想的な舞踏会

クリエイター:Tsumugi
作品名:『Masquerade』

 

どうやらお屋敷の中で舞踏会が行われているようです。市松模様の床やライトアップされた光が湾曲していて、異世界に迷い込んだような気分に。
スポットライトは踊っている人たちに当てられていますが、それ以外の部分は薄暗く、観客はいない。人の気配がないという部分だけを見れば、ひっそりとした静けさが伝わってくる一方、頭上に舞うかのように螺旋を描いて湾曲した構図からは、まさにダンスしているような躍動的な雰囲気が伝わってきます。もしかしたらその世界ならではのものがあるのかも…。そんな不思議な気配を放つ踊り場は、まさに『幻想の仮面舞踏会』ですね。

 

 

 

4.構造物の窓が緻密な幾何学模様に

クリエイター:Keita_Suzuki
作品名:『Oblique Light』

 

建物のファサードが日に照らされた様子を捉えた作品。
Keita_Suzukiさんはモノクロの写真を撮影され、物象そのものに焦点を当てて、光の影や反射の具合、捉える角度などによって、モチーフそのものが持つ特性やユニークさが伝わる作品を手掛けられています。
今回の作品も、規則正しく並んだ窓がまるで、縦と横の直線同士が合わさり緻密な模様を描いているようにも。「緻密さ」という物の極小さを表現する言葉が相応しい一方、捉えた物象そのものは、普段から目にする窓。作品とリアルの間にある感覚的な違いや、実用的なものが見方によってはある模様を生み出している、そんな普段中々気づかない発見にも出会える作風に魅力を感じます。
建物の整然とした幾何学模様、アクセントのように差し込む日差し、まるで人口と自然が織りなす『街』ならではの光景です。

 

 

 

5.日本の壮大さが伝わる、安堵感ある日本の風景

クリエイター:藤原 嘉騎
作品名:『Mt.Fuji and Five-Storied Pagoda』

 

紅葉の鮮やかで柔らかな紅色から始まり、凛とそびえ立つ五重塔を超えて青空の下に裾野を広く雄大に佇む富士山。手前の彩り豊かな紅色から徐々に後方にある青空へと自然と視線が伸びていき、最後には富士山に行き着く構図がなめらかで、見ていて心地良く感じます。また、赤と青の対照的な色彩が自然と混じり合っていく様子が美しく、澄み切った色味から、その場の清々しい空気が伝わってくるようです。
日本の文化や日本を物語る象徴的なものを捉えた作品を見ていると、ほっと一息呼吸をつきたくなるような落ち着きも感じますよね。奥ゆかしさと壮大さが合わさって日本の美しさが全面から伝わる作品です。

 

 

 

6.川面に映る島の情景を婉曲にみる恋心

クリエイター:大陽公顧哲剛
作品名:『島の恋歌』

 

中国江蘇省鎮江にある焦山という美しい島を描いた作品。大陽公顧哲剛さんが美景に魅了されて描いた、そんな背景が作品にはあります。木々を緑や黄色などの柔らかい色合いで描き、川面が鏡のようになっていて幻想的です。
主題は美しい島ですが、作品の半分を川面が占めており、木々を映しゆらゆらと動く川面が作品の中心に位置する構図。また、黒い背景が明るい光を際立たせているようにも見えます。植物の繊細で華奢な美しさや艶やかな自然な色合いは黒い背景とのコントラストだからこそ、その魅力が引き立っているように感じます。主題の美しさを間接的に伝える控えめな表現がロマンチックな作品です。

 

 

 

いかがでしたか?

今回ご紹介した作品は、どれも落ち着いた雰囲気を感じられる作品だったのではないでしょうか。
モノトーンの色彩や整然とした緻密さ、整った構図などの要素から生まれる落ち着きは、同時に作品によって優しさや柔らかさ、安堵感といった様々な雰囲気を感じとることができます。

冬の静寂感漂う時期にピッタリの作品でしたね。

ARTWORKS.galleryは、このようなオリジナリティ溢れるプロのクリエイターの作品にデジタル上で出会えるオンラインギャラリーです。

今後もSNSで魅力ある作品を紹介していきますので、ぜひご期待ください。

 

twitter: @ARTWORKS_Junni
instagram: artworks.gallery.junni

 

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