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厳選!4月のピックアップ作品

 

こんにちは。ARTWORKS.galleryです。

ゴールデンウィークを終え、満開に咲いた桜の木からは若葉が芽生え、新緑が美しい季節となりましたね。気候が穏やかなこの頃、いかがお過ごしですか?

さて、今回はARTWORKS.galleryの公式Twitterで、4月にピックアップした5作品をご紹介します。あなたのお気に入りの作品が見つかる機会となれば嬉しいです。

また、作品紹介の他にも、SNSでは展覧会情報や国内外で今話題のニュースをピックアップしているほかアートに関する豆知識を紹介しています。note記事では、ARTWORKS.galleryのサービス紹介やクリエイターインタビュー記事も投稿しています。

ぜひ、公式アカウントも併せてご覧ください。

 

 

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1.線を引き、線を残さないことへの追求

クリエイター:山田しおり
作品名:《Without a trace》

 

「線の痕跡を残さないように線を引き、その後に見えてくるもの」を追求した作品。一見矛盾ともとれる試みのようで、線として書いても線の跡を残さないことなどできるのか?と疑問を感じるかもしれません。
実際に、作品に目を通してみると、輪郭が滲んだ四角形とみてとれます。しかし、線を太く引いて四角形になったようにも見えますね。また、水を多く含んだ墨で線を引き、まるで一滴の墨が紙の上にぽたっと落ちて線の輪郭を囲うように、墨が弾け滲む様子を物語っているようにも感じられます。
線の書き方はいかようにもあり、書き手の意志があれば、線の幅や長さにとらわれずに線を描けるのだと分かります。そこで、書き手と見る側の間に異なる主観や捉え方が生じる訳なんですね。同じ作品でも、立場や視点が異なれば、新たな見方をもたらしてくれることに気付かされると共に、シンプルな線に秘められた可能性を感じる作品です。

 

 

 

2.ドラマティックに捉えた繊細で美しいアネモネ

クリエイター:hajime_nano
作品名:《Anemone #1》

 

アネモネの花びらの上を走るピンク色の葉脈や、ピンクから白へとグラデーションを描く葉の色味が美しい作品です。
右サイドから照らす光が、花びらの薄く繊細な様子をよく表しています。また、光と影の箇所があることで明暗のコントラストが生まれ、光に照らされたアネモネに対し黒色でぼんやりとした背景があることで、前方のアネモネを引き立たせているようにも感じます。花を間近で撮影した作品は、光とモチーフを捉える構図、モチーフ同士の距離感やピントの合わせ方によりドラマティックに感じられ、奥行き感ある表現が魅力的です。シンプルな主題でも、そのものの美しさを巧みに捉えた手法で、アネモネの繊細で美しい様子が作品全体から伝わってくる作品です。

 

 

 

3.装飾豊かなエネルギー溢れる植物たち

クリエイター:YUKO KIMOTO
作品名:《DREAMING_center》

 

こちらは横長のパネル作品《DREAMING》を三分割した中央部分の作品です。
大小様々で多様な花や、葉や蔓、根っこなどがキャンパスいっぱいに描かれています。植物同士がひしめきあって描かれていて、植物たちのエネルギー溢れる様子が伝わってきますね。同時に、その間から覗かせる黒い背景色が、白色で描かれた植物たちの輪郭を縁取っているようにも見え、緻密にそして密度の高い描き方や、白黒の絶妙なバランスのコントラストからは装飾性の高さを感じます。
植物というと、色彩豊かな様子を想像するかもしれませんが、YUKOさんの作品では、白黒の世界でも、丁寧に描かれる植物たちそのものから華やかさが伝わってきます。また、モノクロで描くことで、安定して落ち着いた雰囲気も感じられる作品です。

 

 

 

4.時空を超えたモダンでシティライクな情景

クリエイター:KANAKO SATO
作品名:《NO TITLE》

 

画面右上にある円形を中心として、小さい丸から徐々にサイズを変え円心状に模様を描くタイル。大小異なる円はそれぞれ同じタイルで敷き詰められ、周囲のタイルも同様に規則的に並んでいます。その均一な様子がどこか無機質で、人間味にかけた印象さえ感じますが、そこを横切るように通り過ぎる一人の人物が作品に奥行きを持たせているようにも。
まるで一瞬の出来事のように、人物だけがブレていて、その人物の様相を確かめることはできません。整然とした模様を捉えた単なる風景としてではなく、人物が加わることで、時が進む情景にシャッターを切ったかのように、ある現実感があります。とはいうものの、作品全体を規則的な模様が占め、人物が一人という構図からは、日常のワンシーンというよりも、日常と非日常の狭間にいるような不思議な感覚を覚えはしませんか。静謐感あるモノクロのシティライクな情景が、時空を超えたどこかドラマティックな雰囲気を感じさせる作品です。

 

 

 

5.階段越しにみる臨場感あるニューヨークの風景

クリエイター:田口真樹子
作品名:《Behind the Ruby-Red Stairs》

 

ニューヨークにあるタイムズスクエアーにある赤い階段、Ruby-Red Stairs。
作品の半分をニューヨークらしさ全開のネオンの階段が占め、もう一方を街ゆく人物を捉えるという、一見すると階段とは想定できない視点で撮影された個性的な作品です。
田口さんの作品では階段そのものを写すのではなく、階段越しに映る人物やタクシーなど、街の様子を捉えています。透明感があり、ネオンや光を反射できる素材だからこそ可能な表現で、ニューヨークの街並みに一つのフィルターをかけてみると、また違った景色へと様変わりする姿が見事です。赤いネオン色の光と共に、反射で捉えた街の様子からは不思議な臨場感と空気感が伝わってくる作品です。

 

 

 

いかがでしたか?

 

今回ご紹介した作品は、シティライクでモダンな表現が魅力的な作品や、植物の華やかさや繊細さが伝わる作品、一つのテーマを追求した作品など、作品ごとに個性を感じられましたね。
描き方やモチーフの捉え方次第で多様な表現があることや、書き手と鑑賞者、現実と非現実、白と黒など相反する関係が共存することで生まれる新たな視点や表現にも出会えたのではないでしょうか。

 

ARTWORKS.galleryは、このようなオリジナリティ溢れるプロのクリエイターの作品にデジタル上で出会えるオンラインギャラリーです。

今後もSNSで魅力ある作品を紹介していきますので、ぜひご期待ください。

 

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